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新築でも、賃料が良くても。私が「北東玄関」だけは絶対に勧めない理由

「この物件で決めたい」と言われても、止めます

完璧な物件があるとします。新築。相場より良心的な賃料。広さも申し分ない。日当たりも眺望も文句なし。

それでも、玄関が北東を向いていたら——私は「やめた方がいい」とお伝えします。お客様が「この物件で決めたい」とおっしゃっても、です。

仲介の立場からすれば、契約していただければ売上になります。それでも止める。20年近くこの仕事をしてきて、北東玄関だけは、一度も勧めたことがありません。今日はその理由をお話しします。

北東は、昔から「鬼門」と呼ばれてきた方角

日本の家相では、北東は「鬼門(きもん)」と呼ばれます。古くから、玄関や水回りを設けることを最も避けるべき方角とされてきました。

迷信だと片付ける前に、先人たちがなぜそう考えたのかを見てみてください。北東は、一日を通してほとんど日が入らない方角です。冬は北東からの冷たい風が吹き込み、玄関まわりは常に暗く、湿気がこもりやすい。冷蔵庫も除湿機もない時代、家の出入り口が北東にあることは、衛生と健康に直結する問題でした。鬼門とは、千年の暮らしの観察から生まれた、極めて実用的な警告だったのです。

数千件の内見で感じてきた、あの「雰囲気」

そして、これは理屈ではなく私の実感です。

私はこの仕事で数千件の物件を内見し、自分自身も21回引っ越してきました。それだけの数の玄関をくぐってきて、はっきり言えることがあります。北東玄関の物件は、扉を開けた瞬間の空気が違うのです。

築年数が浅くても、内装がきれいでも、どこか重い。暗い。空気が動いていない感じがする。言葉にしにくいのですが、数をこなしてきた不動産屋なら、多くの人が頷くはずの感覚です。玄関は毎日必ず2回、通る場所です。その空気を毎日浴び続けることを、私はお客様に勧められません。

止めても、伝わらなかったことが何度もある

正直にお話しします。この忠告が伝わらなかったことは、一度や二度ではありません。

条件が良すぎる北東玄関の物件を前に、「絶対にやめた方がいい」とお伝えしても、お客様の心はもう決まっている。結局、他の不動産会社で契約を勧められ、そのまま決められたこともあります。他社からすれば、止める理由のない優良物件ですから、当然です。

それでも私は、言い続けてきました。目の前の仲介手数料より、お客様のその後の暮らしの方が、私にとっては大事だからです。紹介だけで20年近くこの仕事を続けてこられたのは、この順番を一度も逆にしなかったからだと思っています。

今、北東玄関にお住まいの方へ——プロが勧める整え方

誤解のないように書き添えます。今、北東玄関のお住まいの方を不安にさせたいのではありません。住まい方で、空気は整えられます。私が実際にお客様にお伝えしている方法を、ここに書いておきます。

第一に、光と風と清潔。 玄関の照明は一段明るいものに替え、日中もこまめに扉や窓を開けて風を通してください。北東玄関の重さの正体の多くは、暗さと湿気です。靴を出しっぱなしにせず、たたきを水拭きする。まずこれが土台です。

第二に、玄関に銅を置くこと。 これは私が北東玄関のお客様に必ずお伝えしている方法です。銅は古くから鬼門除けに用いられてきた金属で、気学では、北東に滞る悪い気を吸収し、その場を中和してくれると伝えられています。実際、銅は現代の科学でも高い抗菌性が認められている金属です。清潔さが何より問われる鬼門の玄関と、菌の繁殖を抑える銅。先人の知恵と現代の知見が、ここでも重なります。

置くものは、銅の花器、銅の風鈴、銅のトレーなど、玄関の景色になじむ上質なものを一つで構いません。大切なのは、置きっぱなしにせず、ときどき磨くこと。銅は手をかけるほど深い色艶に育つ金属です。玄関に手をかける習慣そのものが、その家の空気を変えていきます。

そのうえで、お伝えしたいのは、「これから選べる場面では、北東玄関は選ばない方がいい」ということです。

物件は、一期一会に見えて、必ず次があります。新築で、賃料が良くて、広い物件は、北東玄関でなくても出てきます。焦って妥協する場所は、玄関の向きであってはいけない。それが、数千件の玄関をくぐってきた私の結論です。

物件探しで「条件は完璧なのに、何かが引っかかる」と感じたら、一度、玄関の向きを確かめてみてください。

2026年 壬戌

(2026/2/4~2027/2/3)


吉方検索とは?

九星気学や風水の知識を用いて、引っ越しや旅行などで運気を
上げるために最適な方角(吉方位)を調べることを指します。
運勢を向上させるために、個人の生年月日や目的に基づき、
良い影響を与える方位を選定します。


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