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父も不動産業。私が東南玄関にこだわる理由──21回の引っ越しと20年の不動産人生で確信したこと

父も不動産業。私は「東南玄関の家」で育った

私の父も、不動産の仕事をしていました。父は物件を見るとき、玄関の向きを大切にする人でした。

私が生まれた家は、父が建てた東南玄関の家でした。その後に父が二軒目として建てた家も、やはり東南玄関。つまり私は、生まれてから家を出るまで、父が選んだ東南玄関の家で育ったことになります。当時はそれが特別なことだとは、まったく思っていませんでした。

営業マンだったから、気づけた

父からは小さい頃から「営業職に就きなさい」と言われて育ちました。最初の仕事は先物取引の営業。すぐに辞めて北海道に帰りました。次は銀座の宝石営業。これもすぐに辞めました。そして辿り着いたのが、札幌の不動産仲介です。先物でも、宝石でも、不動産でも、営業は毎月の売上という数字がすべての世界。私はずっと、数字を追いかけて生きてきました。

不動産屋になると、引っ越しのハードルが一気に下がります。良い物件の情報は市場に出る前に入ってくるし、初期費用を抑える方法も、手続きの段取りも知り尽くしている。だから私はこれまでの人生で、21回引っ越しています。正直に白状すると、うち3回は実家への出戻りです。それも含めての21回ですが、それだけ動けば、住まいと運の関係は嫌でも見えてきます。

そして営業という仕事は、すべてが数字に表れます。あるとき、何も意識せずに、西の方角へ、東南玄関の部屋に引っ越しました。すると売上は過去最高。プライベートも絶好調でした。

調子に乗った私は、すぐに次の引っ越しをします。選んだのは、花火の見える最高の物件。ところが、家は超豪華なのに、売上は過去最低を叩き出しました。極めつけは花火大会の日。高熱を出して、一人ベッドの上から花火を見ました。人生最低の花火でした。

家は良くなったのに、なぜ何もかもうまくいかないのか。このときから私は、「運気」というものを意識するようになりました。

25歳、最大吉方位の上京

当時売れていた占いの本に、こう書いてありました。12年のめぐりの中で、最高に運気の良い年が来る、と。私はその年に、上京を決めました。25歳、3度目の上京です。

職も決めずに東京へ出て、不動産会社を何社も受けて、辿り着いたのが表参道の不動産会社でした。後から方位を学んで振り返ると、あのときの北海道から東京への移動は、南への最大吉方位——当時の私にとって、最も良い時期の、最も良い方角への移動でした。知識のないまま、人生を変える一手を打っていたのです。

そして27歳のとき、自分の住まいの歴史を振り返って、決めました。これからの引っ越しは、東南玄関だけは絶対条件にする、と。それから11年。私が住んできた家や事務所は、すべて入口が東南を向いています。

なぜ、東南玄関なのか

理由は、実感と伝統の両方にあります。

まず、暮らしの実感として。玄関は、家の「顔」であり、一日の出入り口です。東南向きの玄関には、朝から昼にかけて最も気持ちの良い光が入ります。朝、家を出る瞬間に明るい光を浴びて一歩を踏み出す。帰ってきたときも、玄関まわりが湿気にくく、空気が軽い。毎日2回、必ず通る場所の空気が良いということは、想像以上に心身の調子を左右します。21回の引っ越しで様々な向きの玄関を経験してきた私の、偽らざる体感です。

そして、伝統の裏付けです。日本の家相では、東南は「辰巳(たつみ)」と呼ばれ、玄関を設けるのに最上の方角とされてきました。昔から「辰巳の玄関」は商家に好まれ、縁・信用・発展を呼び込む向きと言われています。玄関は、人も、話も、仕事も、すべての「ご縁」が出入りする場所。そのご縁の入口を、縁と信用を司る方角に向ける——先人たちの理屈は、極めて明快です。

思えば、札幌時代、東南玄関の部屋に移った途端に売上が過去最高になったのは、偶然だったのでしょうか。私は、偶然ではなかったと考えています。

方位は、表参道のお客様たちに教わった

「いつ、どちらへ動くか」という方位の体系を私に授けてくれたのは、本や教室ではありません。表参道で出会ったお客様たちでした。

大企業の経営者、表参道でビジネスを展開する感度の高い方々。そして、誰もが名前を知る歌手や俳優の方々。この方たちは、物件探しの条件として、当たり前のように方位を指定してこられました。「この時期に、この方角で探してほしい」と。なかには、方位や間取りを確認する専門の鑑定士を内見に同行させる方もいらっしゃいました。

私は不動産の担当者として、数々の方位指定の物件探しを引き受け、ときには鑑定の場にも同席させていただきました。若い私にとって、これ以上ない学びの機会でした。

鑑定料は100万円。中身は、あの暦の本の通りだった

同席するうちに、あることに気づきます。鑑定士によって、料金は1回100万円、10万円、3万円と言い値でバラバラ。ところが、伝えている内容は、毎年刊行されている暦の本に書いてあることその通りだったのです。

驚きました。そして同時に、腑に落ちました。何十万円もの鑑定料の正体が、千年以上受け継がれてきた暦の体系そのものなのだとしたら、学ぶべきはその体系のほうだ。共通点を辿っていった先にあったのが、九星気学でした。以来ずっと、自分の暮らしで実践しながら学んでおります。

一流の人ほど、方位で動いていた

「方位なんて、怪しい」。そう思われる方の気持ちは、よく分かります。私も理屈から入ったわけではありません。自分の売上と暮らしという、ごまかしのきかない数字と実感から入りました。

そしてもう一つ、事実としてお伝えできることがあります。あの頃、方位を条件に物件を探していた方々は、経営者もアーティストも俳優も、何十年経った今も第一線で活躍し続けている方ばかりだということです。浮き沈みの激しい世界で、長く現役であり続けている。

方位だけがその理由だとは言いません。ですが、あれだけ多忙で、あれだけ合理的な判断を求められる方々が、住まいと拠点の移動にだけは手間と時間をかけて方位を確かめていた。その事実そのものが、私にとっては何よりの答えでした。

東南玄関と方位。この二つで、人生は間違いなく良くなる

生まれ育った家の東南玄関。営業の数字で思い知った引っ越しと運気の関係。25歳の最大吉方位の上京。そして表参道・銀座という土地で、様々な世界の一流の方々から学ばせていただいた「いつ、どちらへ動くか」という知恵。

東南玄関と方位。この二つを重ねれば、人生は間違いなく良くなる——21回の引っ越しと20年近い不動産の現場で、私はそう確信するに至りました。

これは、あの土地であの方々に出会えたからこそ授かった、特別な学びだと思っています。だからこそ、一部の限られた方だけのものにせず、住まいや事業の拠点を考えるすべての方に伝えていきたい。

次の引っ越しのとき、ほんの少しだけ、玄関の向きを気にしてみてください。そこから始まる変化が、きっとあります。

2026年 壬戌

(2026/2/4~2027/2/3)


吉方検索とは?

九星気学や風水の知識を用いて、引っ越しや旅行などで運気を
上げるために最適な方角(吉方位)を調べることを指します。
運勢を向上させるために、個人の生年月日や目的に基づき、
良い影響を与える方位を選定します。


実績紹介

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